【本校舎】いわき地区の発電所と工場を見学しました
12月19日、情報システム科2年生はいわき市にある2つの企業を見学しました。
午前中は、常磐共同火力 勿来発電所を見学しました。この火力発電所は、高度経済成長期に需要が増大した電力に対し、地元産の石炭を活用する目的で建設されました。勿来発電所の特徴として、①港がないこと、②民家が近いことが挙げられます。発電所には専用の港がなく、10km離れた小名浜港から毎日トラックで石炭を輸送しています。また、発電所の近隣には民家が多く、音による影響を抑えるために防音壁や樹木で対策を行っています。
生徒たちはこれまで風力や水力の発電設備を見学し、今回初めて火力発電所を見学しました。人の背丈を超えるタービンや発電機を目の当たりにし、火力発電の力強さを体感しました。また、木材加工の際に廃棄する木くずを使ったペレットや汚泥を炭化した固形燃料など、環境に配慮した燃料を採用し、24時間休むことなく電気を作り続けています。再生可能エネルギーとの違いを肌で感じることができた見学でした。
午後は、日産自動車いわき工場を見学しました。いわき工場では主にエンジンの製造と検査を行っており、自動車の心臓とも言える部分を生み出しています。製造ラインでは作業の一つ一つに標準作業書が作成され、製品の品質を保証しています。また、製造業ということもあり、工場内では至る所に品質管理に関する掲示がされており、その重要性がうかがえました。質疑応答では5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)とは何かを聞かれる場面があり、QC検定で勉強した内容が生かされていました。